東京物語

今日は、最近 収録しておいた山田洋次監督による「東京物語」を見た。


これは今から61年前1953年に小津安次郎監督が映画化した作品の
リメイク版である。


橋爪功吉行和子の老夫妻(と云っても僕らと同年代)が
尾道から3人の子供が暮らしている東京へ訪ねて来て、
子供やお嫁さんそして孫達との触れ合いの中で、
親子関係やその時代の持つ問題などをじっくりと見せてくれる作品で、
一つ一つのシーンや台詞に感動・感涙しながら観賞したが、
序でに小津監督の「東京物語」も観てみたいと思い立った。


スマホで「東京物語」と検索したら、往時の作品の英語の字幕バージョンをYouTubeで探す事が出来たので見比べてみた。


こちらは笠智衆東山千栄子の老夫婦であったが、
どちらかと云うと橋爪功の方が身近に感じたし一つ一つの表情にも泣けた。


小津作品と山田作品は全体的な流れは同じだが、
かなり脚色されており小津作品との大きな違いは
①子供が5人→3人
②次男正二が戦死→まだ存命で独身
③従って正二のお嫁さんは未亡人→結婚を約束した恋人
④東京へ来てからの旅行先が熱海→横浜のホテル
⑤お母さんの亡くなった場所が尾道→東京
などの他にもあったが、こうして見比べてみるのも面白いと思った。


尚、山田作品の中に出て来る居酒屋のおかみ役の
風吹じゅんの演技は秀逸であった。

下の動画は小津作品と山田作品の予告編である。

http://www.tokyo-kazoku.jp/