小原古邨展へ

朝8時前の電車で茅ヶ崎に向かい、市美術館で開催されている「小原古邨展」を観てきた。

10時前に着いた事から来場者は思ったほどではなかったが、その分一つ一つの作品をじっくりと観賞する事が出来た。

彼の作品は江戸時代と同様、下絵・彫り・摺りの分業制で完成されているのだが、下絵の構図と言い、彫りの緻密さと言い、摺りの鮮やかな色だしと言い、全てが素晴らしい出来上がりであった。

茅ヶ崎市美術館は、元々実業家であった原安三郎の邸宅跡地に建てたもので、高砂緑地と称されている庭園も素晴らしかった。

また小原の作品は日本ではメジャーではなく、むしろアメリカ人が集めたものが欧米で有名になったのだが、日本でも前記の原安三郎が収集していたものが今回公開されたのである。

この間の日曜美術館で紹介されてから一機に来場者が増えたと言っていた。