ゆっくりとはいかなかった

昨夜 地元の駅舎で7時の約束だったのだが、彼が姿を見せたのは30ほど過ぎてからだった。


何でも午前一杯仕事をしてから出て来た事から、こちらでの用事が長引いてしまったとの事。


しかも今日の日曜日も朝から仕事(理髪業)な事から、遅くとも23時頃までには町田に帰らなくてはならないとの事。


市街に出て美味しいものを馳走しながら ゆっくりと語り合いたいとの目論見が外れてしまった。


仕方がないので地元駅前の寿司屋で夕食を食べながら久しぶりの語らいを愉しんだが、彼は多少白髪が混じっていたものの、今も現役で活躍しているとの事。


実は彼はあるお寺の長男として生まれ、中学生になった時 僕の家近くの松蔭時に修行で来ていたのである。


その後、花園大学在学中にお父さんが急逝され、しかもお寺を当時の副住職に乗っ取られてしまい、止む無く理髪店を開業したと言うドラマになりそうな苦難な道のりを重ねて来たのである。


もっともっと話したかったのだが、次回の再会を約し1時間程度で帰って行った。