ヘリゾメ

朝のウォーキング時にスマホで楽しんでいる音楽は 僕の好きな桂枝雀の落語に入ってきており、
今朝からは「代書屋」となった。


この「代書屋」は主人公の松本留五郎が就職の為に
代書屋を訪れ履歴書を書いて貰う噺しなのだが、
この中に「ヘリゾメ」と言う商売を2時間だけ開いたというくだりが出てくる。


この「ヘリゾメ」は多分「減り止め」のことを指していると思うのだが、
この「減り止め」は下駄の歯の裏にゴム板を貼り、下駄の減りを少なくするもので、
これを聴いていて僕がまだ小学校の時代は家が貧しかったこともあって
下駄を履いて通学した当時を思い出した。


この時はゴム板ではなく まだ当時 世の中には出ていなかったと思われるが、
プラスチックの様に硬くはないものの、ゴムの様にすぐに減らない材質の物を
下駄の歯の裏側に釘で打ち付けてこれを履いて学校に通ったものである。


まだ通学路は舗装されていなかった事から、
この減り止めにより一年くらい下駄が長持ちした記憶が懐かしく蘇ってきた。