つなみ

ウォーキング時にスマホで聴いている朗読小説は、
今朝から松本清張の短編「つなみ」に入った。


これは時代小説だが、無宿者であるというだけで
石川島の人足寄場(留置場)に送られてしまった新太と
言う主人公がつなみに遭遇する。


この時、この寄場を預かる奉行が 例え無宿人と言えども
命を落とさす訳には行かないと己の判断で
寄場の鍵を開けさせ牢内の無宿人を解き放し、
最後の一人が逃げ延びるを見届けるまで留まった。


と言うのが前段のストーリーである。


これを聴いていて例の韓国の大型旅客船セウォル号」の船長とラップした。


まだ記憶に新しいが、300人以上の乗客を残し、
自ら いの一番に逃げ救出される映像を何回も見たが、
小説とは言え、最後まで見届けてから脱出を図った奉行。

あの時、奉行と同じ行動をとっていたら恐らく死者は
半減していたかもと思うのは僕だけではない筈だが!


船長を始め乗組員の厳しい断罪を望む。