恩讐の彼方に

アイホーンに取り組んでいる朗読は、
今朝のウォーキングから、
菊池寛原作の「恩讐の彼方に」に入った。


今から30数年前、新日鐵大分製鉄所へ長期出張した際、
日曜日にバスで耶馬渓へ一人で出掛けた。


この時、青の洞門を始めて知ったのだが、
これを短編小説に書き上げたのが「恩讐の彼方に」である。


不義密通の上、主人を殺害してしまった一九朗が、
おかみと逐電、その後も悪行を重ねた末、
己の犯した罪を長さ三町におよぶ洞門を一人で
彫る事で償う物語。


今回で6回目くらいとなるが、
人間味溢れる物語に何時も感動しながら聴いている。