砂の器

土曜日と日曜日、テレビ朝日松本清張原作の『砂の器』が放送され、
録画しておいたドラマを今朝早く観た。

若い時から松本清張推理小説は大好きで殆どの作品を読破している。


この「砂の器」も小説はもとより映画・テレビドラマと数え切れないほどみている。


今回は二夜連続という事もあり、
原作を忠実にしかも新たな展開も加えた重厚な作品に仕上がっていた。


新聞記者山下洋子と吉村刑事との関係は原作にはなかったものの、
事件を解り易くつなぐ為には必要な設定だったんだろう。


小説や今までのドラマや映画では今西警部が主人公であったが、
今回は犯人和賀英良と同年代の吉村刑事を主役とし、
彼ら貧しい戦前・戦中を生き抜いてきた同年代の悲哀みたいなものを
裏側に隠れたテーマとしている様でもあった。
脇役もベテランを多く起用し、脚本・演出も申し分なかった。


最近にない秀逸作品であった。


この間の『エクレール お菓子放浪記』も
この様に重厚なドラマとして制作してくれれば、
前売り券を知人に無理やりにでも売り飛ばしてあげたのにな。。。