鳳凰三山登山

8月28日
ハイキング仲間の内、脚に覚えのある有志で、
毎年恒例としている3000m級の山に挑戦しようと云う事になり
今年は南アルプスの一角を占める鳳凰三山に挑戦することになり、
今朝ハイキング仲間と5時に待ち合わせて、
二台の車で中央道「韮崎」経由で青木鉱泉に向かった。


生憎の曇り空ではあったが、最近にしてはマァマァの天気。


8時40分に登山口を出発。


今晩泊る薬師岳小屋を目指し、標高差1700mを一機に直登する事になる。


途中御座石で写真撮影するも後続の何人かはまだ到着せず。



そのまま薬師岳山頂経由で山小屋に到着。
ここまで実に7時間を要してやっとの思いで到着。

その後 後続の4名も1時間遅れで到着したものの、
各位とも登りのキツさに声も出ないほど・・・


5時から始まった山小屋の夕食はおでんがメーンなのだが、
美味しくないのである。

夕食後、仲間と持参したお酒で一杯やり、
明日の天気を含めて山談議に華を咲かせた後、
消灯時間の8時にはせんべい布団にバタンキュー・・・

8月29日
 昨夕から降り続いていた雨が心配の種となり、
熟睡する事が出来なかったものの、5時前に目が覚めて外へ出たら、
何と雨はやみ星空となっているではないか。


急いでメンバーをおこして仕度に掛かり、山小屋前で記念撮影した後、

急ぎ薬師岳に向かった。
生憎ホンのチョットのタイミングでご来光は拝めなかったのの
遠く富士山の朝焼けをバックに記念撮影。


その後、鳳凰三山で一番高観音岳(2,820m)に向かい、
仲間七人と記念撮影

後方に映えるのは甲斐駒ケ岳、前方右側に見えるのはこれから登る地蔵が岳。

ここで360度のパリラマを撮影するも、ここでは紹介出来ないのが残念。

ここで山小屋から出された朝食(パン)を食べた後、
地蔵岳へ向かう。

地蔵岳は通称『オベリスク』と云われ、
山男でも登るのは限られてしまうほどの難所
僕たちも近くまで行って記念撮影。


8時40分に下山を開始するも、
今日は標高差1800m以上を一機に下山するだけ。


ところがこの下山がきつかった。
山小屋の主からは「この鳳凰三山は左回りルートがポピュラーで
プロでも左回りは避けるだけに下山は非常に厳しいから気を付けて」と
言われてきたのだが、想像以上に困難な下りであった。


特に下山開始から2時間程度後にると、
足の爪が左右とも深爪に悩まされてだしてきた。


仲間とドンドン遅れてしまったのを見かねた一番の若手の方が、
僕と一緒に行動を共にしてくれ、下山時の脚の踏み場をリードしてくれたり
リックを代わりに持ってくれたりして、僕を何とか「青木鉱泉」まで
辿り着かせようと必死に同道してくれた。


本来は5時間程度で下山できる様だが、先に降りた仲間でも、
7時間後の17時過ぎ、僕に至っては途中まで迎えに来てくれた方の
力添えがあっても18時30分近くとなってしまった。

それも1時間程度手前で近くのダム工事を行っている工事責任者に
仲間の一人が交渉してくれ、乗ってきた車を工事現場に駐車させて貰ってあった。


更に近くまでくると、ここの工事責任者が待っていてくれ、
工事中の川を渡る仮階段の往復とも、
僕をおぶってくれながら向かいの岸で待っている仲間のところまで
連れて行ってくれた。


待っていてくれた仲間の拍手で迎えられるも、
途中何度も吐き気がしたり目眩がしたりと、
疲労困憊となり体力もどんどん低下していくのを感じるたびに
これはもしかしたら地元の救急隊の力を借りる事になるかも・・
と考える様になって来たが、何とかみんなの力添えがあって辿り着く事が出来た。


19時近くになって帰路に付き、
予定より遅れること3時間余りの11時近くになって我が家に到着した。