文七元結

毎朝のウォーキング時には、4GBのSDカードに枝雀や文珍の他に円生を加えて100席近い落語を収録して繰り返し聴いている事は以前にもこのブログで紹介している。

この7月はじめから円生の人情噺に再び戻ってきて、「唐茄子売り」や「子別れ」等を聴いているが、今朝から「文七元結」の噺に入ってきた。

この噺は三遊亭圓朝の創作噺しを代々引き継いできたもので、最近では円生の当り芸とされてきている。

この噺には悪人が一人も出て来ず、最後はハッピーエンドで終わるのだが、途中何度も涙するシーンがあり、頭の中でこの場面が浮かんでくる。

また、最近(2007年)山田洋次監督がシネマ歌舞伎として舞台化し、左官屋長兵衛の役に中村勘三郎を主演させ新橋演舞場で公演、話題となった作品でもある。

更に、この7/14日から29日まで赤坂歌舞伎として同じ配役で再演されるとの事で、是非一度観劇して見たいと思いネットで検索したところ、既に完売であった。残念!

あらすじ
左官の長兵衛(中村勘三郎)は腕前も人柄も良いのだが、大のばくち好きで女房とはけんかばかり。見かねた娘のお久(中村芝のぶ)は吉原に身を売る決心をしたが、事情を察した吉原の妓楼(ぎろう)の女房・お駒(中村芝翫)は長兵衛を諭し、50両を貸し与える。孝行娘の思いに改心した長兵衛だったが、帰り道に身投げをしようとしている若い男を見かけ……。」