木版画の口絵
午前中は家内のアッシーとして清水市まで出掛けて来た。
午後からは、過日、往時の大先輩から日本人の教養と銘打った「北斎・歌麿を凌ぐ木版の技」と云うセミナーの案内をいただいていいたので、M市の生涯学習センター(図書館)行って来た。
案内を見ると、当日会場に展示されると云う数々の木版画に興味があった事から出掛けて来た訳である。
口絵は明治中頃から大正中期まで隆盛を極めたもので、一流作家が出版した雑誌の口絵(挿絵ではない)として、専門の彫師や摺師等が分業で作成したものである。
当時の雑誌に貼られていたものを切りとったものを集めたもので、50点の全て本物だそうだ。
雅の会の仲間にも浮世絵を専門とする方がいるが、髪の毛一本一本を丁寧に彫り、摺っている技術にただただ驚愕するばかりであった。
セミナーもパソコンを駆使して口絵を紹介してくれたり、往時の緻密な木版画の制作過程を紹介してくれたりと、木版画を多少なりともかじっている僕にとっては参考になったのは無論のこと、大いに刺激を受けて帰って来た。
下の写真は口絵の一部とセミナー風景。