遥真君と

昭和の記念日の今日からゴールデン週刊と、七日間会社は休みである。

この初日の今日「三つ峠」への登山を山岳部の方から誘われていたのだが、前々から和真君達とお出掛けの予定であった事から、山登りは割愛させて貰った。

ところが朝になって「和真君の具合が悪くなったので、遙真君だけ連れて行って」と次女より電話があった。

遥真君だけだと、まだ幼い事から遠出は出来ない。

この為、市内の渡し舟に乗せてからM市の動物園に連れて行こうと思い、九時過ぎに家を出て遥真君を迎えに行った。

車に乗せ出掛けた途端に雨が降って来て、舟着き場に近付くに従い、止むどころか豪雨となって来てしまった。

これでは舟が出ない事から、雨が止むまでと思い、昔 和真君を連れて行った当市の健康福祉センターの幼児コーナで遊ばす事にした。

ところが雨はとっくに止んだのに、遥真君はこの幼児コーナが至って気にいったのか一向に帰ろうとしない。

やっとお昼過ぎになって飽きも来たのか舟に乗りに行こうと言い出してくれた。

船着き場に着くと一時半の出発まで相当時間があり、車の中でコンビニで買って来たお弁当(焼きそばとおむすび)を食べさせた。

まだ一歳未満の時にお母さんと乗った事はあるのだが、無論記憶にあろうはずもなく、怖がらずにしかも何とも言えない硬い表情で往復一時間近い渡し舟を楽しんだ。

その後、M市の動物園に向かったが、駐車場の閉門まで一時間程度しかなく、あわただしい中で僅かばかりの動物と乗り物を楽しんで来た。