恩讐の彼方に

市芸術祭の表彰式に図書館へ出掛けた事は、昨日のブログで紹介した。

実は表彰式まで時間があった事から、図書館の視聴覚ホールに入り、CDとかDVDを借りて来ようと物色してきた。

探していたところ、菊池寛の朗読小説「藤十郎の恋」と「恩讐の彼方に」のCDと、ドラマ「上杉鷹山」のDVDが目に入りこれを借りて来た。

昨夜、早速「恩讐の彼方に」を携帯に取り込み、今朝のウォーキングから聞き始めた。

なぜこの「恩讐の彼方に」に興味を持ったかと云うと、もう40年近く前に、新日鐵大分製鉄所に長期出張した折、日曜日に中津市耶馬溪の「青の洞門」を訪れた事を思い出したのである。

大分駅から細い山道をバスに乗って行き着き、一人の苦行僧が20年近くかかって掘ったと云うトンネルを見て来た。

この時、初めてこの青の洞門が菊池寛の小説「恩讐の彼方に」の舞台になった事を知り、帰路、本屋でこの小説を買い、旅館で読破した事を思い出したのである。