三谷文楽

ホームスティで来ていたアメリカ人は今日午後 次の訪問先の埼玉県へ向かった。

今日14時から静岡グランシップで開催された三谷幸喜作・演出の文楽「其礼成(それなり)心中」を観てきた。

文楽人形鑑賞を楽しみの一つとしている僕にとっては何が何でも観てみたいと思っていた出し物である。

さすが三谷作品だけあって、はじめての書き下ろし文楽だったが、2時間があっと言う間に過ぎ去ったと云うか、何とも言えぬ熱い感動を得てきた。

曽根崎心中をベースに奇想天外な展開に会場の熱気も高まるばかり。圧巻は、主人公夫婦が大阪堀川に身を投げて心中を図る水中シーン・・・これ以上はかくまい。

また普通 文楽の場合 太夫と三味線は舞台右側に位置するのだが、三谷文楽では舞台正面の高さ3mくらいまでを人形が登場する舞台とし、太夫と三味線はこの上に位置し、場が変わる毎に左右にスライドする様に工夫され、これにより幕が切れる事がなく2時間の通しで見せてくれた。