茶事行脚

先週土曜日のEテレで「70歳おんな一人の茶事行脚」と言うドキュメンタリー番組が放送され、家内が録画していた。


昨日この番組を再生して見て大きな感銘を受けた。


ご覧になった方も多いいとは思うが、僕と同じ年の女性がワンボックスカーにお釜をはじめとしてお茶の道具一式の他に、和装や身の回り品などを積んで全国津々浦々を1人で運転しながら回ると言うもの。



一期一会を求めて即席の茶席をしつらえ、野草や地元の食材を使って料理でおもてなしする他、心のこもったお茶を点てて差し上げること 実に1000回に及ぶと言う。


半澤鶴子さんと言うお名前の方で、茶事指導では名の知れた方の様だが、幼い頃に両親と死別し言葉に尽くせないほどの辛苦の中で、人と人との接する場を創る事に精進した方である。


ある時は事前準備に野宿しながら2日間掛けたり、降り積もった雪の上に毛氈を敷いて高校生を相手に茶事を開いたりと逞しい姿を描いていた。


初めは何気なく見たのだが、彼女の一言一言の語りにも魅せられ、心を現れる様な気持ちとなって見てしまった。


素晴らしい方であった。僕も彼女の様な生き方が出来れば・・