彫り進みつ

今日から5月5日まで一週間のGWに入った。


この休みを利用して県版画展に出品する版画の彫り作業に入った。


今回は作品に選んだ素材から、グループ版の仲間が取り組んでいる≪彫り進み≫と言う技法を採用する事にした。


これは一枚の版木に先ず1番薄い色の版を彫ってから摺りまで完了させてしまい、その後は同じ板を使い2番目に薄い色の版を彫って摺りを行い、次に3番目と・・最後の黒色までを一枚の版木で済ませてしまう技法である。


これによって使う版木は一枚で しかも彫り作業が短縮される事から、同系色で単純な版画には適していると思う。


この間の例会で仲間がこの技法で見事な作品を見せてくれたので、自分も一度挑戦してみようと思った訳である。


ただ、一度掘り進んだら失敗が許されないだけに最初から入念な色分解と段取りが必要になってくる。


県展への出品前に取り組んでおくべきであったと後悔するが、日程的に余裕がない事から一発勝負で取り組んで行くしかない。


午後からは、近くの松蔭寺の宝物殿が解放され、白隠禅師の水墨画や木像などが一般公開されたので午後から観て来た。