冬の華

先日NHKBSで放送された映画《冬の華》を録画していたので、朝早く起きてこの映画を観た。


この映画は1978年制作と言うから僕が35歳頃に封切されたもので、当時市内にまだあった東映劇場で2回も観た記憶がある。


映画のあらすじはうろ覚えであったが、池上季美子と高倉健が喫茶店で初めて逢うシーンや、関東暴力団の会長役で出演した藤田進が「シャガールは良いな〜」の台詞、それにバックに流れるクロード・チアリのギターソロや喫茶店でリクエストするチャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』等が鮮明に記憶に残っている作品である。


主演の高倉健の最後の映画《あなたへ》も秀作であったが、この《冬の華》も彼の代表作の一つと言える。


池上季美子は東映ニューフェイスとしての最初の作品だったと記憶しているが、フレッシュで一度にファンになってしまった事を覚えている。


ヤクザ抗争に巻き込まれ15年の刑期を終えて帰って来て一度は堅気に戻ろうと決意したのだが・・


往時の東映映画の第一線スターが勢揃いした作品だが、今でも活躍している俳優の若かりし姿も見える。


2時間30分近くを感動・感涙しながら観たが、是非お薦めの映画である。