川瀬巴水展へ

この間のNHK教育テレビの日曜美術館川瀬巴水(はすい)の木版画特集を放送していたのだが
この時、日本橋高島屋川瀬巴水生誕30年を記念した版画展が開かれる事を知った。


明日12日までだった事もあり、急遽高速バスで東京日本橋高島屋まで行って来た。


高速バスの降り口から高島屋までは5分と掛からない位の距離だったが、
日本橋高島屋は初めてのデパートに付きチョット不安な気持ちで辿り着いた。


驚いた事に8階の催し会場までエレベーターを利用したのだが、
数台あったエレベータには全てエレベーターガールが運転・案内をしてくれた。


最近のエレベータは行先ボタンを自らが押す無人のエレベーターが主流に付き
昔懐かしく暫くは見とれてしまった。


8階の催し会場に着くと人・人の長蛇の列。川瀬巴水はそれ程メジャーではないと
思っていたが、この間のテレビ放送の影響もあるのかとも感じた。


兎に角 江戸時代の広重版画を彷彿させる風景版画に魅せられて
大勢の観客の列に着いて4時間近くを費やしてじっくりと鑑賞してきた。


川瀬巴水自らは水彩で原画を書き、これを彫り師・摺師が分業で
作品を作って行くと言う昔の版画と同じ制作過程を踏んでいるが、
日本の隅々を旅しながらスケッチしてこれを作品に仕上げている。


色々な版画の手法を駆使しており、とてもマネは出来ないが
一杯参考になり、わざわざ東京まで観に来た甲斐があったと思った。