プレス機で

今日午後からプレス機をお貸してくれる版画の先生のお宅へ伺った。


新築前の古い家を丸々アトリエとして使っているだけに、
大きなプレス機を設置してあっても少しも狭く感じなかったが、
部屋そのものは版画作品や材料などでごちゃごちゃしていた。


先生が分かりやすく指導してくれただけに、
プレス機を使っての摺りは5枚とも予想していたよりもスムーズにいった。


アクリル板に黒インクを万遍なく塗り付け、
次にルータで彫った溝部に溜まったインクのみ残して、
表面についている黒インクを拭い去るのだが、
この作業が中々難しいのである。


綺麗に拭き取ると溝のインクまで落としてしまって黒の線が斑となってしまうし、
雑に拭き取ると作品全体が黒っぽくなってしまうのである。


このさじ加減は何回かの経験を踏まないと身に付かないと思った。


プレス機を使って拭き取りの難しさが分かった事から、
今度は家で例の肩叩き棒を使って挑戦してみようと思った。

下はプレス機を使っての本摺り。3/22日の仮摺りと比較して見て欲しい。