オチの違い

朝のウォーキング時にスマホで聴いている音楽や軽音楽は、
最近 落語に変わってきている。


3月からは《桂文珍》が再び登場してきているが、
15ある出し物の中で「はてなの茶碗」「鷺取り」「不動坊」「愛宕山
「地獄八景・・」等は僕の好きな落語家《桂枝雀》が得意とする演目と
筋書きや語り方が殆ど同じである。


上方落語なので当然と云えば当然なのだが、
2人の語りを聴き比べていると、
枝雀の方が登場人物の声色に変化があるも、
文珍の方は登場人物が一本調子なので次を聞かないと
主人公なのか他の登場人物かの区別が分からなくなる。


更に大きな違いは最後のオチの違いがある。


例えば「鷺取り」の最後は四人のお坊さんが
大布団の四隅を思いっ切り引っ張っている上に、
主人公が五重塔から飛び込むのだが、
文珍の場合は飛び降りた瞬間に四人の坊さんが
お互い頭を打って死んでしまい主人公1人が助かったとさ!と云うオチ。


一方、枝雀の場合は四人のお坊さんがありきたりの力で
大布団の四隅を引っ張っているところにおちた事から、
丁度トランポリンの様になり、
主人公がまた五重塔へ戻ってしまったとさ!と云うオチになっている。


どちらが良いかは人それぞれだとは思うが、
僕の場合は枝雀の方が何度聴いても笑えるのである。