レンビン

毎朝のウォーキング時や通勤時にアイホーンへダウンしている

音楽や落語そして朗読小説を聴いている事はここでも紹介しているが、
今朝から松本清張の《ある「小倉日記」伝》の朗読小説に入った。


この中で森鴎外の小説の一節が紹介され、
"レンビン"と言う職業が語られた時に、
もしかしてこれは僕が会社へ入ってから10数年間、
工場と本社との間に<連絡便>と云うシステムがあり、
これと同じではないかと思った。


この連絡便は往時55歳の定年を過ぎた方を会社が引き続き雇用し、
この方々に工場と本社との往復をして貰い、
書類を一杯詰めた大きなバック2個を肩に背負い、
朝早く東海道線に乗って本社へ届け、帰りも
また本社からの書類を工場へ持って帰る事を繰り返していた。


今は宅急便が夕方の内に集配に来て、
翌朝には本社に届けられているが、
往時 書類が翌日には行き来 出来ていた事は画期的な事と言えた。


これを毎日運んでいた方を<連絡便のおじさん>と云って
関係する職場の女性には持て囃されていたのを見て、
僕も定年近くになったらこの職業も悪くないなと感じた事を
この朗読小説を聴きながら懐かしく思い出した。