まだまだ先の話し・・

僕が公私に亘ってお世話になっている先達の方は、
一週間に一度はこちらの工場に立ち寄るのだが、
この時 必ずといって良いほど、
話し相手としてお呼びが掛かる。


最近はもっぱら今年になって癌で亡くなった
2人の方の話しが主となる。


2人とも癌と診断された時に
余命を宣告されていたようで、
先達は
「余命宣告されて亡くなった2人が羨ましい」と
言われている。


何故かと尋ねると
「急にポコッと亡くなるよりも、
宣告されただけに 死に対する心の準備や、
前以って色々な手続き・手配をしておく事ができる。
また人工的な延命処置を施さず自然に没する様
家族に伝えておく事が出来る」と言う訳である。


「前者は僕には残すものがないだけにその必要性はないものの、
先達は資産家だけに必須事項だと思います。
ただ後者に関しては僕も同意見です」と
話して笑いあった。