雅の会

午後から木版画「雅の会」が開催され出席して来た。


今回は、版画の摺りを実際に行って見ようと、前回仲間の一人に依頼していたのだが
その方だけに全てをお願いするのも申し訳ないと思い、
僕がまだ未完成としている「大輪」の版木や道具を一式用意して行き、
これで摺りを実際のやって見る事にした。


仲間の一人が僕の版木を使って始めてくれたが、
彼女なりの摺りの技術を目の当たりにして
自分の今迄の摺りは何だったんだろうと愕然としてしまった。


今迄は版木の上に融かした絵の具をおき、その上に糊をのせ
ブラシで版木全面むらなく延ばしていたのだが、
彼女は絵の具を別の板におき、ここで糊を満遍なく混ぜ合わせてから
版木にのせて行く方法を採用していた。


実際この方法でやって見ると、摺りむらが出なく
全面綺麗に摺り上がるのには驚いてしまった。


それと彼女の作業は非常に丁寧な作業で
ゆっくり優しく愛情込めて摺っており、
僕みたいに決して焦っての摺りではなかった。