船弁慶 三噺し

桂枝雀の落語を携帯に入れて聴いている事はここで紹介しているが、

この中でも「船弁慶」と云う噺しは抱腹絶倒の秀作である。

ただ、残念なのは時間の関係なのか、途中で「これから益々面白くなるところではございますが〜、この続きはどうぞレコードをお買上げの上聴いて下さい」で終わっている。

何とかこの続きを聴きたいと思い、ネット検索を初めとして色々と探したが見つからず終いとなっていた。

ところがつい最近、図書館で枝雀ではないが、桂文珍桂文枝の「船弁慶」を見つけた。

早速借りて来て、携帯に取り込み今朝から聴きだした。

桂文珍文枝は2人とも、噺しは最後まで語っているのだが、文珍は噺し方がセカセカとしていて忙しく、文枝の方は登場人物の声色に変化がなく、のっぺらぼうとしていて味わいがない。

両者とも枝雀を聴いていなかったならば面白く楽しんでいたであろうが、枝雀のからだ全体から噴き出してくる笑いには勝てない。

何としても枝雀が語る「船弁慶」の全てを聴いてみたいものである。